インタビュー

これまでにインタビューさせていただい方々

印象派
いるもの、いらないもの
大好きな時間
落ち込み知らず

印象派・・・「印象派」は私の戻る場所

久保
マリさんが企画を立てて一人で演じる舞台『印象派』は、本当に素晴らしい。非日常の空間の中でいろんな女性像が見えてきます。あの舞台はマリさんの大切な部分ですか。
夏木
はい。『印象派』は私の戻る場所。俳優の仕事は「本当の自分からいかに離れるか」が課題なんだけど、あの舞台は「いかに自分に近づいていくか」がテーマ。自分の中にいるいろんな私自身を演じているの。まあ、続けるほど目指すゴールは上に延びていくし、学習しなきゃいけないことが増えるんですけど。もう、いまは体いっぱい使ってます。それなりに年齢を重ねてくると、体力とやりたいことの多さは反比例するでしょ。
 


いるもの、いらないもの・・・キャリアとか家はいらない

久保
そうね。でも、現実には何かを切り捨てるのって難しい。どこをどう切り捨てたら、人生の後半戦をさっぱりと生きていけるんだろう?
夏木
やりたいことがいっぱいあったら、一通りやってみるの。頭で考えてても分からないでしょ。だから実際に体を動かしてやってみて、自分にいるか、いらないかを整理していくんです。私は何でもやってみますよ。
久保
やってみたらいらなかったものは?
夏木
中途半端なキャリアとか、家はいらない。ほら、私は家族がいないからジプシーでいいのね。でも、友達はいる。愛も欲しい。健康も欲しい! そこは結構、気を使ってますよ。元気で死にたいですから(笑)。そうね、いま一番、欲しいのはいい友達と、いい出会いかな。
 


大好きな時間・・・「好き」って思えるひとと一緒にご飯を食べる時間は絶対に捨てられない

久保
みんなで美味しいものを食べにいく時はにぎやかですよね。マリさんが「ほら、京子ちゃんも食べな」って気を遣ってくれて……。
夏木
それぞれが個性的だからまとまらなくてね(笑)。やっぱり、友達とワイワイやってる時が一番、楽しいですよ。仕事は孤独な作業だし、仕事の集団は話が合わないこともある。だから「好き」って思える人と一緒にご飯を食べる時間は、絶対に捨てられない。
それにしても私たち、よく食べるわねぇ。
久保
ホント。よく食べ、よくしゃべる(笑)。
 


落ち込み知らず・・・”普通に楽しく”がモットー。”頑張る”が入ってきたらやめます

久保
私は落ち込むとしばらく回復できないことがあるんだけど、マリさんは?
夏木
そういう時は食べて、寝る。だって悩みがあっても死にやしないし、「この山に登りたい」と思えるものがあること自体がラッキーなんだもの。私は『印象派』という”登りたい山”があるからハッピー。
誰でもそうだと思うけど、自分のやりたいことを見つけたらそれを膨らませていくのに一生懸命で、疲れても清々しいのよ。人は展望があると頑張れるものだから、「もう、いやだ」と思ってもとりあえず起き上がってみるといいと思う。
あ、でも最近”頑張る”という言葉があまり好きじゃなくて、いまは”普通に楽しく”がモットー。”頑張る”が入ってきたらやめます。
久保
私が落ち込む時のイメージは海で溺れている感じなんですけど、確かに目の前に山があればぐっとつかまれるかも。そしてマリさん流に言うと「見上げても分からないから、とりあえず登ってみる」のね。考えこんで空回りしている間に歩くのね! うーん、マリさんってやっぱりサッパリしてるわ(笑)。
夏木
アハハ、さっぱりしすぎだね!?
 


【編集後記へ】
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