インタビュー

これまでにインタビューさせていただい方々

第5回 近藤典子さん
疲れ知らず
人間関係の水準器
実験ハウス
大事な大事な仲間

疲れ知らず

久保
典子さんはテレビで拝見しても、プライベートでお会いしてもいつも元気! その元気の源はどこから? 生まれながら?
近藤
もちろん生まれつきの性格もあると思うけど、私は年々、プラス思考が強くなってきてると思うんですよ。それはね、多分、日々出会う人のせいだと思う。
久保
もう、人のせいにしちゃって(笑)。
近藤
好き嫌いはあるんだけど、「この人のこんなところいいな」と思うと、もっと知りたくなってのめりこんでいって、その人のエネルギーを吸収するのね。例えば、京子さんのいいところも、「すごく素敵。やられたー! まねしたい」って思って、自分の引き出しの中に入れちゃう。だから疲れないの。
久保
それも収納なのね。
近藤
もちろん、自分にはない素敵なところを、いっぱい持っている人に会うと緊張しますよ。でもそこで私は「どーして、そうなの? 教えて、教えて」になっちゃう。
 


人間関係の水準器

久保
誰にでも真正面からぶつかっていく性格は、子供の頃からだったの?
近藤
子供の頃は思い込みが激しくて、自分が「いい」と思うとみんなもそっちに引っ張っちゃうような、ホント、大きなお世話な子!(笑)3人姉妹の末っ子で、両親も働いていたから、自己主張しないと振り向いてもらえなかったのね。でも、それで失敗もして、高校生ぐらいから、相手の許容範囲を、私なりのやり方で測ることを覚えました。
久保
人間関係のバロメーターをね。
近藤
そう、例えばね。あるテレビ番組の現場に慣れてきた頃に、100円ショップで用意した服で食堂のおばちゃんに化けて、スタッフルームに“出前”を届けにいったことがあったの。「出前どこーっ!!」って叫びながら。たまたまテレビ局の偉いさんまでいて、後からお詫びしたんだけど、そういうことをすることで自分の照れを取り払いたいし、相手のテンションや許容量を知りたいんですよ。それぞれに合った付き合い方が分かればいいけど、私にはその能力はないから。自分からぶつかって、つかむしかないなと。
 


実験ハウス

久保
自分からどんどん開いていくのね。もう、新しく建てた自宅も公開しちゃうし。
近藤
私も家族も住んでますけど、あれは完全に仕事場なんです。私は仕事でいろんな方のおうちをいじらせていただいてきたけど、自分がそこに住んで体験したわけではない。だから自分の収納の工夫が、どれだけ通用するのか、実際に住んで実験してみたかったんです。自分の感覚で経験したものでないと、「いい」とは言い切れないですからね。
久保
実験室なのね。
近藤
そうなのよ。それにもう一つ、この家にはこめた思いがあってね。いままで2000軒以上のお宅にお邪魔させていただいて、私もみんながワイワイと自由に集える、コミュニケーションのとりやすい家を造りたくなったの。自分の目標だったり、憧れだったり、安らぎだったりする友達が、気楽に集まれる場所にできたらいいなって。
 


大事な大事な仲間

久保
話し合える仲間は本当に大事よね。
近藤
実はそれをますます強く思ったのは、2003年のクリスマスイブに、京子さんのパーティーに呼んでいただいた時なのよ。初対面なのに意気投合して、夜中から明け方までしゃべり通したじゃない。ものすごく勇気をもらって、感動して、あの後、テンション上がりまくりでしたよ、私。
久保
私もテンション上がった! あの会話はエネルギーのキャッチボールでしたよね。典子さんたら仕事帰りだったのに、ものの3秒で心の“鎧”がとれちゃって、すぐに素敵な人だと分かった。
近藤
そういう友達がいるだけで心のモチベーションがあがったり、心の整理がついたりして、暮らしはもっと楽しくなる。「よし、やっぱり私も仲間が集える場を作ろう!」って、あの晩はますます強く思いました。つまり、京子さんとの出会いも、いまの家を造ることになった大きな要因の一つね。
久保
え!? あたしも根源かい!?(笑)
 


【編集後記へ】
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