インタビュー

これまでにインタビューさせていただい方々

第6回 木住野佳子さん
生みの苦しみ
座長で主演
ラブラブな同士夫婦
音楽のある街で暮らしたい

生みの苦しみ

久保
佳子さんのピアノを初めて聴かせていただいたのは、4、5年前のクリスマスコンサートのとき。ちっちゃなベビーパールの粒がポロポロ落ちるような音でね。「なんでこんなに軽やかなんだろう」って、感動したの。
木住??敬?????o???野
そうだった? うれしいな。
久保
MCにも演奏にも特有の“間”があって、それが聴いていてとても心地いいの。そうだ、またアルバムが出るんでしょう
木住野
うん。今月、CDデビュー10周年を記念して、オリジナル集とスタンダード集の2枚を同時に出します。いやぁ、今回は新曲ばかりで20曲もあるから、出来上がるまでが、もう大変でした。(笑)。
久保
CDを作るのは、どこが一番、大変?
木住野
曲が浮かぶまでの間かな。最初の1ヶ月は夕飯の買い物以外は、ほとんど外出しないで、家にこもってる。鬱になりそう。
久保
音が降りてくるのを待ってるって感じ?
木住野
作り始めないと降りてこないけど、始めるまでがツライんです。それを音楽を聴いたりしてむりやり感情を広げていくと、隣の家の木がすごくいい感じに見えてきたりするの。こうなると自然にフレーズが浮かぶの。
久保
日常を離れた音の景色が見えるんだ。
 


座長で主演

木住野
でも停滞中は、ある程度まで一人で落ちこまないと、何も湧いてこないなぁ。
久保
私も生活の中に一人の時間を入れないとダメなタイプ。訳が分からなくなる。
木住野
分かる。人に合う仕事だし、表舞台に立つときのテンションは独特だからね。京子さんはどうやって回復するの?
久保
一人でぼーっとしてると回復してきて、そこでご飯を作ったり、美味しいものを食べたりすると、自分らしさが戻ってくる。
??敬?????o???
木住野
充電器に乗ってる携帯みたいね。
久保
曲の製作中、スタジオ録音のとき、ライブのときでは、使うエネルギーも違う?
木住野
うん全然、違う。スタジオでは音を出すから発散するし、とにかく忙しいんですよ。みんなに指示して、まとめて、自分でも弾いて。一人三役ですね。ショートしそう。
久保
“座長で主演“みたいな感じなのね。
木住野
そう。それが舞台に上がっちゃうとかえって気持ちがいいの。やることはやったし「もう、なるようになれ」ってね(笑)。
 


ラブラブな同士夫婦

久保
ところで、プロデューサーの彼と結婚されてもう5年。まだまだホヤホヤよね。
木住野
そうね‥‥仕事も生活も一緒で、珍しい夫婦ですよね。でも、私は彼がいてくれてすごく助かってる。相手が帰ってくるからご飯も作るし、生活にリズムができるよね。私が音楽のことをいろいろなことをワーッと言っても冷静に「こうしたら」と言ってくれるし。
久保
ダンナ様には整理しないでぶつける?
木住野
うん。家も整理しないし(笑)。
久保
ずっと一緒であきない?
木住野
それが彼に言いたいことが言えるし、お互いに音楽が好きだから。私の音楽に対する姿勢を何よりも認めてくれるのが、とにかくありがたい。私はピアノを弾く以外では、彼にはかなわないと思ってますから。
久保
すごい、うらやましい! 今日はもうおしまいにしちゃおうかな(笑)。
  ??敬?????o???


音楽のある街で暮らしたい

久保
ところで、20年後にはどんな生活を送っていたい? どこにいると思う?
木住野
海外と日本の両方で生活できたらいいなぁ。去年、訪れたプラハがすごくよかったんです。やっぱりクラシックの街だから、3歳ぐらいからオペラとかを頻繁に聴きに行ってて、生活と音楽が普通に共存してるんですよ。もう全然、感性が違う! ポケットティッシュもないような国なんだけど、心はとっても豊かですよね。もう、憧れちゃったなぁ‥‥。
久保
そういうところで音楽をやると、出てくるものも全然違うんでしょうね。
木住野
違いますねぇ。自分の感性も磨かれるし、演奏に対する観客の反応も違うしね。街に音楽が流れているという点では、N.Y.もいい。できればヨーロッパとN.Y.と日本と、3箇所ぐらいを行ったりきたりしたいな。
久保
ヨーロッパには貸しマンションもあるわよ。私、パリの知人に頼まれたことあるもの。「泥棒よけに夏休みの間だけ住んでちょうだい。ガス、電気、水道代は実費で」って。
木住野
本当! これ実現可能な夢かな!?
久保
するわよ! そういう生活の中から生まれてきた佳子さんの新しい音で、私はこれからも心を洗われていきたいわ。
 


【編集後記へ】
2011 Kyoko Kubo all rights reserved.