インタビュー

これまでにインタビューさせていただい方々

第15回 飯野 晴子 さん
広告の仕事ほど面白いものはない!
お弁当はご飯、アボカド、マヨネーズ
振り返ったことはありません
世の役にたつ“良い魔女たち”!?

広告の仕事ほど面白いものはない!

久保
飯野さんとの出会いはあるパーティー。飯野さんがあんまり素敵だったから、私から声をかけてナンパしちゃったんですよね。
飯野
私、ナンパされたんだ(笑)。
久保
飯野さんは広告代理店の営業ウーマンとして目立たないようにしてらしたつもりかも知れないけど、全然! 人を吸い寄せてしまうオーラがメラメラと出てました(笑)。ところで広告のお仕事はいつ頃から?
飯野
35歳から。その年に1度目の離婚を経験して、働かないといけなくなりましてね。それで当時博報堂にいた、すごく素敵な友達に影響されて、広告会社に入ったの。
久保
当時、女性の営業職はまだいなかったでしょう。
飯野
私ぐらいでしょうね。でも、私おしゃべりだから向いていたのよ。以来、ずっと広告代理店の営業一筋。
久保
生まれもったタレント性が広告営業の世界で花開いたんですね。実際に働いてみて、どうでした?
飯野
こんなに面白い仕事はない、と思いました。でも、楽しいのはプランニングまで。形になってしまうと興味がなくなってしまうの。私は素晴らしいプランを思いついて形にしていくプロセスが好きでした。
久保
それで会社を退職なさった去年の3月まで、ずっと第一線で張り切っていらして……。飯野さんは周囲に引っ張られてステップアップしていったようにおっしゃるけど、本当はご自身で自分のポジションを作ってきたのだと思うわ。広告営業の世界に、飯野さんの力が不可欠だったのでしょうね。
 


お弁当はご飯、アボカド、マヨネーズ

久保
ご結婚は1度ではなかったんですね……?
飯野
2回。離婚も2回。1度目の相手は文化的で教養があるところに憧れたんです。でも、親の財産で生活している貴族的な人だったから、次第に物足りなってしまったの。2度目の相手は10歳年下。彼とは20年間、一緒にいました。でも、お互いにリスペクトできなくなると結婚は続かない。もう結婚はいいわ。
久保
10歳年下! 飯野さんの中には“魔性の女”が住み着いているのね(笑)。でも、そのくらい魅力的なんですもの。もう一回ぐらい結婚しちゃう気がするなぁ。
ところで、忙しい広告のお仕事をしながら2人のお子さん育てるのは大変でしたでしょう。
飯野
自分でもよくやったと思います。でも、手抜きはしましたよ。例えば、お寿司のカリフィルニア巻きが好きだった上の娘には、ご飯、アボカド、マヨネーズを重ねたお弁当を1週間連続で持たせたりして(笑)。「あれは恥ずかしくてすごく嫌だった」と後から聞かされて、可哀相なことをしたと反省しましたけどね。
久保
うちも親子で寝坊して、学校に叱られにいったことがある。
飯野
それはうちもよくあった!
久保
だけど2人のお嬢さんがいま働き続けているのは、やっぱりお母さんを見ていたから。働くお母さんが素敵だったからだと思います。
 


振り返ったことはありません

久保
はぁ(溜息)、しかし飯野さんは垢抜けていらっしゃる。そのイタリアンマダムのような“抜け感”はどうしたら、身につきますか?
飯野
まず『自分が一番。自分が最高!』と思うことかな。それからどんなに小さなものでも、嫌なものは身の回りに置かないこと。「気に入らないけど、いただいたから使おう」はダメです。自分が素敵だと思えるモノに囲まれて生きることが大切ね。
久保
自分の好きなもの、心地よく思えるものが分かっていて、それだけを選んで生きていらっしゃるところが潔くてカッコいい! ご自身の人生についてもそう。過去を振り返ることはあっても、そのつど『さあ、前を向こう!』と言い聞かせて歩んでいらしたように見えます。
飯野
ところが自分の生き方を振り返ったことは一度もなくて、前進のみで今日まできました。45歳ぐらいから「すべての出来事は後の“よいこと”のためにあったのだ」と思えるようになって、自分が見えない力に支えられていることに気づきました。それ以来、すごく楽に自然体で生きられるようになったのよ。いまも「すべてうまくいく」と信じているし、実際うまくいきます(笑)。
久保
そんなカッコいい飯野さんが『キンカン』を愛用しているのが、意外でかわいらしい。
飯野
私のバッグ、のぞいたわね! あれ、肩こりにすごく効くの。20年近く愛用していて、いたるところに常に常備してます。
久保
キンカンと20年(笑)。
 


世の役にたつ“良い魔女たち”!?

久保
では、飯野さんの20年後の夢は?
飯野
働いていたい。社会の役にたっていたい。昔からチャリティーに興味があったから、そういう活動もいいですね。そうそう、最近、働く女性たちで世の役に立つ何かができないかと思って『グット・ウィッチ・クラブ』というグループを作ったの。
久保
『良い魔女の会』?
飯野
そう。このグループでチャリティー活動をしていこうと思っているんです。だって100万円あれば後進国に学校が建つのよ。私たちにできることはいろいろあるでしょう。私が20数年間、仕事を続けてきた中で得た最も素晴らしいものは人間関係。この人脈を世の中の役に立てたいの。ねえ、久保ちゃんも入ってよ。
久保
分かりました。まだ小魔女ですけど、自動入会させていただきます!
 


【編集後記へ】
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